無所属
板野郡選挙区当選4回
県議会1人会派「護民官」

2020.06.27 | 議会報告

私の予想どおり、性風俗店で新型コロナ感染者が発生しました

<徳島で6人目の新型コロナ感染者を確認。県議会文教厚生委員会で、子供を守る緊急対応を提言しました>
本日6月26日、6人目の新型コロナウィルス感染者を確認したという、朝10時からの知事記者会見を、県議会控室で途中まで見たあと、10時半から教育委員会関係の県議会文教厚生委員会に出席し、質疑しました。

 6人目の感染者は、徳島市内の風俗店で働く20代女性です。15日大阪のホストクラブに行って翌日帰県し、6月20日に発熱がありましたが、そのまま徳島市内の風俗店で25日まで働いていました。同種の風俗店は、店舗型とそうでないものを含め県下に224ありますが、女性が働いていたのは、店舗型でした。風俗を利用したお客などが、JR車内で学生と同席する可能性もあります。

 そこで私は、同委員会で、子どもたちへの感染予防について、次の3点を提案・要望しました。

①子供たちに徳島市内の繁華街に近づかないよう緊急に指導すること。

②JR四国に、徳島駅だけでなく、各駅(あるいは各列車でも)にアルコール消毒薬の配備をお願いすること。JRができない場合は、県が費用を出してでもお願いすること。

③JRを利用する通学で、列車内が過密状態になっていることについて、県は臨時のバスを一部区間だけ走らせる対策を検討している。しかし、それだけではWITHコロナの恒常的な対策とはならないので、中古の列車車両購入を行政として支援して、増結すること。

 県は、①の学生指導については応じる答弁でしたが、急な提案ですので他の②③については、明確な答弁がありませんでした。
 本日委員会終了後には、県危機管理政策課に連絡し、次のように意見を述べました。
「本日中に224業者に文書を送って注意喚起するというが、それだけだと単なるアリバイづくりにすぎない。ちゃんと休業要請をした上で、働いている女性たちが生活に困るなら行政が相談にのりますというメッセージを送るべきだ」。

 知人のデリヘル業者に聞くと、「うちはしばらく休むが、女の子たちは食べていかないかんので、よそで働くかも」というお話だったからです。

 性風俗業での感染予防が切迫した課題であることは、6月の初旬から県の担当者にお話をし、6月12日の事前の県議会防災感染症対策特別委員会でも質疑して、概要は、すでにFBに掲載しております。

 6月23日の県議会総務委員会では警察に対し、6月25日の県議会文教厚生委員会では、保健福祉部にたいし、それぞれ、両者が協力して性風俗業者とそこで働く女性たちに働き掛けて、接触確認アプリの登録をするなど対策をとるよう求めていました。(内容は後日FBに投稿します)

 私は知りませんでしたが、保健福祉部で議論していた時すでに、今回の女性は検査を受けていたわけです。悪い予想が当たってしまいました。徳島初のクラスター発生とならないことを祈るばかりです。

 ※ ※ ※
 蛇足ながら、昨日25日朝、委員会室に入るといきなり原議員から「席を変わってほしい」と頼まれ、原議員は私がいつも座っていた山西氏の隣の席へ移動。いままで経験がないことだけに、なんだろうと不思議に思っていましたが、いつものように自民会派の山西、原、井下議員の順番で委員長が指名して発言し、公明の古川議員の発言途中に、昼休み休憩となりました。

 ところが休憩で控室に戻ってテレビでNHKチャンネルを見ると、山西議員が生活福祉資金の利用実績を聞いて県が答えたという、いま委員会で聞いたばかりの内容が、ニュースに流れていました。そこで私は、「成程そういうことだったのか」と納得しました。与党議員さんたちは、なぜか事前にどの問題でカメラが現場に入るという予定をつかんでいるようです。

 この日午後、NHKの取材はありませんでしたが、私は、性風俗業への対策とあわせ、コロナ感染者の発生のたびに知事が事実上感染者を特定できるような内容で発表をした点を、個人情報保護ルールの違反だと、声高に追及しました。(これも後日FBに投稿します)

 そして続く今日。前日同様に、山西、原、井下議員が順番に指名されて発言。その後私が上記の発言をしましたが、NHKはさっさと取材を切り上げて帰ってしまいました。最初から何をニュースにするか打ち合わせされていて、6例目の感染者発生で、昼までのんびり取材する時間がなかったのかもしれません。それにしても、同じことが二日連続で続くと、いくらお人よしの私でも、少々気分が悪くなりました。

 なれあい出来レースというものは、行政と議員、行政とマスコミ、マスコミと議員の、どの間にも存在しているように思えます。別にマスコミへの露出度を競い合いたくは、ありません。しかし、マスコミは社会の公器です。もうすこし良識ある対応をしてもらいたいものです。

 ちなみに、吉田益子議員などは、いつでも発言は、控えめに最後か最後から二番目。その頃は、記者席にいるのは一人か二人ということになっています。実に淡々と、真面目に質問されておられ、頭が下がります。