一昨日5月13日、独自の発熱外来で兵庫から通院していた新型コロナウィルス患者さんを診察し、感染を見つけたお手柄の徳島健生病院に、「報道で発熱外来の設置が知られましたが、患者さんは増えましたか?」とお尋ねしました。
すると、「若干増えているのは事実。開業医さんの紹介で来る場合もあります」とのことでした。発熱患者用の診察室は、1室だけなので、消毒や着替え等で、1人1時間くらいかかり、診察できるのは1日10人くらいだというお話でした。
県は、過去の新型インフルエンザ発生時に、発熱外来に患者が集中して混乱したことを理由に、今回の新型コロナウィルス対策では、発熱外来に重きを置いていません。
民間病院では、同じように発熱外来を設けて、頑張っているところがありますが、県にその情報を求めても、知らないのか教えられないのか、提供してくれません。しかし、報道で有名になった健生病院の発熱外来でも、「若干増えている」程度で、大きな混乱はないのですから、県下14カ所ある「帰国者接触者外来」を公表しても何ら差し支えないのではないかと、県の担当に説明を求めましたが、明確な回答はありませんでした。
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知事は、「医療関係者等を差別するな」と学生を100人も雇ってネット情報をパトロールし、発見したらサイトから削除を求めるといいますが、その中身をどこまでが差別でどこまでが差別でないと、誰がどういう基準で判断するのでしょう。(これは確認してみますが)
県外ナンバー監視にせよ、パチンコ店での免許証提示点検にせよ、知事は、どうもこうした取締的手法がお好きなようです。そのどれも、間違いではないにせよ、一つ間違えば別の問題を引き起こしかねない大きな危険性を秘めています。
私は、そういう危なっかしい権力行使よりも、本気で医療関係者を支援しようと思うなら、まずは発熱外来の支援をしてほしいと思います。防護服が足らず、100円ショップでカッパを買い込んで頑張っている病院もあります。現場で一番最初に発熱患者を診るかかりつけの開業医さんや一般病院こそ財政的にしっかり支援するべきです。
開業医さんらを感染の危険から守る臨時外来・ドライブスルーを県は県医師会の協力で設置しましたが、ここは検体採取がメインで診察自体は、ほとんどしていませんから、やはり最前線は、かかりつけ医さんたちなのです。ちなみに、今回国からもらえる10万円は、私も申請します。その分前もって、以前から組合員である健生病院さんに10万円出資しました。出資なら公職選挙法で禁じる寄付行為にならないことを確認ずみです。