本日徳島県議会文教厚生委員会に議案として出た、旧海部病院をコロナ感染症軽症患者の滞在施設に改修する予算8億5千万円について質疑しました。
委員会で、別の議員の質問に答えた県病院局の説明によると、立て替えで使われなくなり3年間放置されている旧海部病院を改修して、3階と4階にコロナウィルスに感染した軽症者の宿泊・療養施設を60床作るのだそうです。ところが、供用するのは今年11月に4階に30床、年度内(来年3月まで)に3階に30床だといいます。1階と2階がスタッフルームだそうですが、津波が来たらだめになるフロアです。
経費内訳は、5千万円が設計費、次に8億円は、電気、水道、空調等の設備費、内装費、外壁、屋上防水、ベッド机などの備品などに使います。
また、コロナが終息したら、宿泊施設、サテライトオフィス、ワーキングスペース、地元の交流施設、津波避難所として活用するのだそうです。
私は、
①供用が11月になるのでは緊急の需要に対応できないこと、
②費用対効果からしても民間ホテルの借り上げで十分であること、
③8億5千万円もかけるならいまコロナ対策で医療従事者の支援など急を要する課題に使うべきであることを指摘し、同意できないと批判しました。
ホテルなら一室一日借り上げでいくらかかるか聞くと7500円だと答えました。私は、地域振興に役立つ施設として施設を再活用すること自体には、反対しないが、何もこの時期に、貴重なコロナ対策予算をつぎ込む理由がわからない、とも批判しました。地域振興は病院局の仕事ではなく、なぜいまなのか、地域の旅館業者等との調整はどうなっているのか、宿泊施設として需要の調査ができているのかなど、疑問だらけです。
30日の本会議では、この議案にだけ、反対討論することにします