今日5月3日は、近くのパチンコ店に行ってみました。どの店も、免許証等身分証の提示をしないと入れないという対応でした。知事の5月1日の会見を受けてのことでしょう、昨日(5月2日)から実施しているとのことでした。これまでのように、県外ナンバーの人に声をかけるだけでなく、すべての客に免許証の提示を求めるところまでやらなければ、県外客の来店を阻止できないということでしょう。
しかし、事務所に帰ってから、「県外の免許証でも、徳島に住んでいると言われれば、仕方なく入店させている例もある」という情報をいただきました。真偽は直接確認していませんが、あり得るかなとも思いました。お客さんの主張が事実かどうなど、パチンコ店側では、調べようがありませんから、「嘘つきだというのか」と言われたら、困ってしまうでしょう。
普通なら、店の入り口で免許証を見せて身分を証明しなければならないような場所は敬遠する人が多いと思います。ところが、いまパチンコ店に行く人は、そのくらい構わないと考えるようです。以前、場外馬券売り場の見学に行ったことがありますが、内部は警備員だらけで客を監視していました。とても、緊張感があって、のどかに遊べるような雰囲気ではありませんでした。それでも、人が行くのは、射幸心に駆られて行くのです。ギャンブル依存症になってしまった方などは、雰囲気などどうでもいいから。
だから、今回のパチンコ店の場合も、一部に、なんとかして、場合によっては、嘘を言ってでも、中に入ってやろうと思う県外客が現れるのは、避けられないと思います。
しかし、そうやって県外客だけを排除することで、新型コロナウィルス感染症対策になるとは、とても思えません。県内客には全く感染者がいないという前提でなければ、意味がない対策だからです。そうではなくて、パチンコ店等の遊興遊戯施設は、誰の目にも不要不急の遊びだからこそ、感染機会を減らすために、県民が行くのを当然自粛すべきなのに、やめられい人があまりにも多すぎるから、「行くのを自粛しよう」では足りず、全国でパチンコ店に対しては、お客が県内か県外かに関係なく、業者に「休業」を「要請」し、協力金を支払ったりしているのです。
国民全体が楽しみな花見を止め、オリンピックの開催さえあきらめ、子供たちは学業の遅れを心配しながらも自宅でいるときに、いい大人が、行くなと言われてもたむろしている遊戯施設があれば、休業要請によって閉めさせる以外にないではありませんか。これは、大方の国民が納得する措置だと思います。
ところが徳島県知事は、県外車に対して、それが県外の方に徳島県に対する悪いイメージを与えていると批判されてしまうほど、全国でも一番厳しい来県調査をしているのに、全国で唯一、パチンコ店に休業要請をしません。県外車への対応の厳しさと、パチンコ店に対する対応の甘さとは、あまりにもアンバランスです。私は、何か異様にすら感じます。
そうした中、知事の政治資金パーティーに参加していたある方から、同パーティー会場に多くのパチンコ店店長らが参加していたというお話を伺いました。万が一にもそれが、知事の業界への忖度につながっていれば、大変です。知事にお聞きしたいと考えています。