本日本会議閉会後、吉田益子県議、東條恭子県議さんと3人で、徳島保健所にお伺いし、所長さんらから新型コロナウィルス感染の検査体制などについてお話を伺いました。お伺いするまで謎だったのは、先の文教厚生委員会でも質疑したように、どうして徳島県の検査数が伸びないのかということでした。この点を率直に所長さんにお尋ねしたところ、2月27日付けで国から送られた事務連絡で、かかりつけ医の判断だけでも検査をすることができるようになるまでは、やはり検査基準が厳かったことが効いていて、保健所の相談があっても検査に至らないハードルとなっていたようです。
しかし、現実にはその後も検査数が伸びていません。それは、検体を取るのに非常に時間がかかり、誘導、検査する人の着替え、献体採取、終了後の消毒と一人に1時間もかかり、3時間で2人の検体を取るのが精一杯なのだそうです。さらに、検体を採取する帰国者接触者外来を受け持つ病院は土日祝日休みで、金曜は午後3時までの検体採取しかできないという制約があったというのです・・これが今回、医師会の医師が交代で運営する臨時外来とこれにセットのドライブスルー方式だと、検体採取時間がずっと減るという説明でした。それはわかっていましたが、私が危惧していたのは、かかりつけ医から相談を受けて臨時外来・ドライブスルーに患者を紹介する医師会が、かつての保健所経由の場合のように高いハードルを設ければ、検査数が伸びないのではないかという心配でした。
しかし、この点を伺うと、医師会はかかりつけ医からの検査依頼を断らないだろうというお話でした。実際にそうなればよいと思います。私は、県に対して緩和された基準のかかりつけ医や医師会への徹底をするよう求めてきました。新システムの運営状況をしっかり見ていきたいと思います。これまで県庁本庁で説明を求め、委員会でも議論してきたのに、検査数が伸びない理由について、納得できる説明がありませんでした。保健所に行ってはじめて、ようやく実情の一端が見えてきたと思います。
しかし、これで全部わかったとは思いません。検査数の伸びを見守りながら、実際に検査を行っているセンターやかかりつけ医の相談を受けている医師会へも調査取材に出向こうと思います。把握したことは、すみやかにご報告いたします。