本日、県議会全会派で飯泉嘉門知事に申し入れしました。
要望内容は、
①外出自粛等で需要が消滅した飲食業界をはじめ、疲弊したあらゆる業種の事業再開・雇用継続への取り組みを早期に実施すること。
②本件独自の施策展開をはかるため、臨時交付金の活用とともに、大規模イベント等実施困難となった事業の見直しで財源をつくること、の二点でした。
意見交換は、ほんの短時間でしたので、その中で私も次の2点だけ付け加えて要望しました。
①過去の返済をまじめに続けている業者に対して、貸し付けがされなかった例がある。さらに柔軟な貸付制度運用に改善すること。
②県として休業要請をしなかった対応については、接待を伴う飲食業者等から、雇用調整「休業要請をしてもらい、たとえ一回でも協力金を出してほしかった」という声がある。第二波では休業要請をするようにしてほしい。
このなかで私は、ラウンジなどの業者の場合、女性が名前を出すのを嫌うので、雇用調整助成金が使えず身を切ったうえで、融資制度を利用せざるを得ないという実情も説明しました。
接待を伴う飲食業等の支援については、井川龍二議員も、秋田町の深刻な状況にふれ、「もう一段二段の下支えを」と意見をのべました。
知事は、休業要請しなかったことについては、東京以外は二回目の協力金支払いができず、東京でも大きな金がかかったとして、休業要請しなかったことを正しいとする姿勢でした。そして、接待を伴う飲食店についても、政策金融公庫の融資制度が利用できることや、雇用調整助成金にも県が上乗せしていることを、再度説明するだけで、議論はいまいちかみ合いませんでした。
公明党古川広志議員は、接触確認アプリの活用など、第二波に向けた取り組み強化を要望。
吉田益子議員は、発熱外来の取り組み支援などを要望しました。
知事は、現在のドライブスルーに抗原検査を組み合わせることで、検査体制を強化する考えを明らかにしました。大規模イベントで浮いた財源の年度内での活用は、「全国初」になると積極的でした。
以下私の、事後感想です。
知事の発言にたいしては、
①休業要請しなかったことについて税金節約効果を言うのはおかしい。
②ドライブスルーと抗原検査の組み合わせは、私も当然そうすべきという意見なので、賛成。
吉田議員の発熱外来支援の提案は、私も同感です。医療関係者でもある議員からの切実な声だと思いますが、知事が直接回答しなかったのが不満です。
古川議員が提案した接触確認アプリについては、中国のように為政者に個人情報を管理させず、データを本人の携帯に残す方式もあるとテレビで報道していましたが、そういう形ならいいと思います。