「雑記帳」です。なんでも感じたことなど勝手に書いています。

日付 雑記
2006年7月9日(日)
  • 映画「白バラの祈り」を徳島市で妻と鑑賞。
  • ナチスに抵抗して大学でビラをまいた学生兄妹が「反逆罪」で死刑にされた実話に基づく映画でした。
  • いま「共謀罪」の制定が議論されています。
  • かつて日本でも治安維持法のもと天皇制の廃止を主張するなどが国家への反逆と見なされ、日本共産党の先輩達もたくさん拷問や投獄で命を落としました。
  • ナチスの場合もかつての日本でも、「国を守るために命をかけて戦っているときに、国を混乱させるような言動を吐くのはそれ自体重大な犯罪だ」という主張が、暴力と弾圧を正当化したようです。反戦が犯罪とされる時代が来たとき、「共謀罪」は、あらゆる平和運動を弾圧する道具になるかもしれません。
  • 国を守るとは、一体何なのか。国民の生命財産を守ることが国を守るということならば、戦争で勝っても負けても、多くの無辜の命が失われ国土は荒廃するのですから、決して「守った」ことにはならないと、私は思います。
  • 戦争を阻止することが、国民と国土を守ることになると信じて抵抗したのが、かつての日本共産党でした。「白バラ」の学生達も、国民を無駄な戦争の犠牲者にしないためにたたかったのです。
  • 戦争を正当化する人達のいう「国」とは、国民の総体ではなく、国家体制あるいは国家権力のことなのではないでしょうか。そうしたものを神聖視し、守るために命を捧げることをすばらしいことだとする考え方を声高に叫ぶ人達がいます。彼らの思想は、かつてのナチスや戦前の日本、あるいは現在の北朝鮮の体制に共通していると思います。
  • 北朝鮮のミサイル基地を先制攻撃でたたくことも「防衛」だという議論が始まりかけていますが、北朝鮮と同じ思想的土俵に乗った議論だと感じます。
  • 教育基本法改正の狙いが、そうした偏狭な「愛国心」教育の導入にあるとしたら、日本を破滅に導きかねません。絶対に許してはならないと思います。
2006年6月9日(金)
  • 本日梅雨入り。
  • 最近生活相談が続々。中でも多いのは、生活が苦しいとか商売がうまくいかないとかいう話。賃金を払ってもらえないという相談もありました。
  • 借金の解決や滞納整理機構ができてからは、強引な取り立てに関する苦情も寄せられます。
  • 小泉政治のもとで、格差社会は確実に広がっていることを実感しています。
  • しかし、生活保護制度も老人医療も年金も、雇用保険も、介護保険も、障害者福祉も・・・とにかく社会的に弱い立場に置かれた人達に対する救済や支援の措置は「無駄が多い」と攻撃され、後退の一途。
  • わずかに少子化対策にかかわる施策だけは、若干前進していますが、これとて本格的な対策とはいいがたい。
  • 若者が減り人口が減ると、産業だって衰退するわけですから、これだけは財界も危機感を持っているようです。
  • しかし、無茶苦茶に学費を上げ、一方で正規採用を減らし不安定雇用の青年を増やして結婚も子育ても困難にしてきたのは、財界とその番頭たる自民党政治です。
  • こんな世の中どうしても変えなければいけません。
2006年5月12日 国営総合農地防災事業事務所へ
  • 板野町川端にある吉野川下流域国営総合農地防災事業の事務所におじゃまして、事業資料をいただくとともに、所長さんにお会いしました。
  • 先日徳島市内の住民の方々や市議会議員さんといっしょに事務所をおじゃましたことが話題になり、所長さんは「一生懸命説明しても、事業の意義をご理解いただけないのが残念。農家のためにやっているのに」とぼやいておられました。
  • もちろん農業を振興したいという気持ちは、私達も同じです。
  • ただ、「限られたお金を使って本当に農業を振興するなら、大きな公共工事よりも農家を直接支援する方がよいと私達はかんがえます」と、所長さんに日本共産党の考えを申し上げました。
  • 農業関係の公共事業に限った話ではありませんが、大型公共事業でも、全く何の役にも立たないというものはほとんどないでしょう。けれども、環境を破壊するとか、あまりに巨額の費用を要するとか、デメリットが必要性を上回るものが多いことが問題なのです。
  • 吉野川下流域総合農地防災事業もきれいな水が農家に供給される効果があるのは、否定しません。その限りで農家に役立つのは事実でしょう。
  • しかし旧吉野川自体の水をきれいにする方が先だったのではないかという根本的な疑問は、解消されないし、それだけに、1310億円もかける必要はなかったと思うのです。
  • ここまで事業が進捗してしまうと、できあがった施設は有効利用するために、早く部分供用していくべきだというのは、当然だと思います。しかし、もう一切見直しができないのかどうか、いまもって疑問です。
2006年5月11日 人間ドック
  • 一年ぶりに人間ドックに入りました。徳島県総合検診センターで2回めですが、今年からレントゲン写真が、デジタルになっていました。比較が楽になるようです。
  • 前回も感じましたが、案内も親切で能率が良く、待合い室も快適です。強いて言えば、西から来ると、駐車場に入れるまでがちょっと大変なのが難かも。
  • 毎度のことながら、脂肪やコレステロールに要注意。まだ血管障害などはないものの、今年こそがんばってダイエットと運動をがんばらなければ。晩酌はちょっと我慢ですね。
2006年4月28日(金)
県議会で定数と選挙区区割り採決 自民系3会派の案が多数で可決。扶川が反対討論しました。
  • 12回の選挙区検討委員会で議論してきた徳島県議会の選挙区定数と区割り問題は、自民党系3会派案が多数で可決されました。
  • 自民系案は、県都の徳島市と佐那河内村からなる徳島選挙区を13から11に二つも減らし、そのうち一つは板野郡にまわし、板野郡は5にします。板野郡は、7町のうち旧土成・吉野町が合併に伴って阿波市へ移ったため、現行の定数5を一つ減らす考え方も出ていましたが、県下で唯一人口増となっている地域であり、現行定数を維持したわけです。
  • 人口比例を重視する私達日本共産党の案でも板野郡は5になります。ですから、それ自体は当然だと思いますが、問題はすべてのしわ寄せを徳島市に集中させたことです。
  • 定数を減らすなら、一番議員一人あたり人口の少ない那賀町の1を見直し、阿南市に合併して1減とするべきでした。
  • それをしないで、本来人口比例なら14となるべき徳島選挙区の定数を3つも減らしたわけです。
  • 徳島選挙区は、非自民系議員の方が多い選挙区です。日本共産党も2議席をもっています。自民系候補が独占的に議席を占めてきた郡部の定数をへらさず、徳島選挙区だけ減らすのは、党利党略・派利派略ではないかと、反対討論で批判しました。
  • 議員一人あたりの人口格差は、徳島選挙区は那賀選挙区の2.3倍、吉野川選挙区は那賀選挙区の2.14倍となり、二倍以上の格差が残されてしまいました。とうてい納得できない結果です。
2005年12月17日 夜NPO法人オペラ徳島の第八回公演を鑑賞しました。実のところ、オペラを見るのは初めて。長女がエキストラの一人で参加していたので行ってみたのですが、はじめはどうもよくわからないような。何しろイタリア語ですから。字幕も近眼のために目をしかめないと見えないので、困りました。しかし、1幕終わって休憩時間にパンフであらすじを読んだ後、字幕を見やすいやや自由席でも前の方に座ったおかげで、2幕からはわかるようになりました。そのうち、だんだん引き込まれ、3幕4幕では、涙までうかべる始末。結構おもしろいものだと知りました。気がついたんですが、オペラの音楽って映画見ているときの背景に流れる音楽と同じような感じで、気持ちよくムードを作ってくれるんですね。その上、台詞まで歌なわけですから、音楽もドラマも歌もみんないっぺんに楽しめる総合芸術なわけなんだ!ちなみに、近眼で顔も見えないのに、何十人といっぺんに出演するなかでも、背格好と動作でちゃんと娘の見分けはできました。これも不思議なものだと、発見でした。
2005年11月09日 元知事汚職の刑事確定記録の一部がコピーされて、阿波市の議員さんらに配られていたことが問題になっています。私も日本共産党を代表して県民ネットの議員さんといっしょに、東京地方検察庁に刑事確定記録のコピーをもらいに行った経過があります。談合を根絶するために県議会で議論するという公務のためにいただいたものです。そのため、県議会議員以外にはコピーはもとより、閲覧もお断りし、厳格な管理をしてきました。今回配られたものは、どこから流れたコピーなのかは知りませんが、今回のようなルール違反の使い方をされると、こういう事例を理由にして、国がこうした資料をますます出さなくなるきっかけを作ることになります。結果として国民の知る権利を狭めることになりかねません。心ない行為に腹立ちを覚えます。
2005年10月31日 国立大学が独立行政法人化されましたが、決算でずいぶん儲かっているという記事を新聞で読みました。新聞の見出しは、なにやら評価しているような調子。私が徳島大学に在学していた当時は、年間授業料は3万6千円でした。いまは、その十数倍、53万円をこえています。我が子を大学にやらなければいけない年になって、改めてその負担増の大きさに驚くばかりです。こうなってしまうと、「教育の機会均等」など絵に描いた餅ではないかと思えます。大体、家計をやりくりして必死に子供を大学にやっている親から見れば、授業料で大学が儲かったなどと喜ぶなどは、とんでもない阿呆騒ぎではありませんか。何でもかんでも民営化するとよくなるかのように言ういかさま政治家には、くれぐれも注意しましょう。